川越俊作の自然栽培 

畑哲学

初めまして。宮崎市田野町の川越俊作です。2000年から自然栽培を始めて20年以上になります。 
現在13町の畑で大根や生姜などを栽培して、乾燥野菜も作っています。

自然栽培とは、畑に種と苗しか持ち込まず、自然に倣い、自然の力をいかんなく引きだす永続的な農法です。
一朝一夕でできるものではありません。これをすれば必ずできるというものでもありません。
現在いろいろな形態の農業で「自然栽培」という言葉が使われています。
どれも否定はしませんが、ここでは私が考え実行してきた自然栽培についてお伝えしていきたいと思います。

○自然栽培の理念

1.自然規範  2.自然順応   3.自然尊重

→自然を常に規範とし、自然への順応を心掛け、自然のあり方を尊重し、あらゆるものが調和する世界を実現すること。
そのために、自分自身のエゴは捨て自然や他の人から学び続ける姿勢であり続けることが必要です。


○自然栽培の野菜

まず最初に、私は農業として成立する野菜の栽培を追求しています。結果(色形がよく美味しい野菜が育つこと)が全てです。
そこには「農薬や化学肥料を使っていないから」これくらいでいいという妥協はありません。
例えば、山や海や花を見て「あぁきれいだな」と無意識に感じるのと同じように、自然な野菜も「あぁおいしそうだな」と無意識に手が伸びるものです。
いわゆる一般慣行栽培で育つ野菜と比べて、大きさや病害虫による傷も遜色ありません。むしろ色艶美しく整った姿に育ちます。日持ちもします。溶けて腐らず、むしろ発酵していきます。


○土のこと

手で掘っていける柔らかいふかふかの土。真冬に裸足で入れるほど温かい土です。

5歳の子も、一人で根っこからすぽっと野菜を抜くことができました。

○SHUNの土づくり


自然栽培では、土づくりというより、「本来の土戻し」「土のクリーニング」という方が正しいかもしれません。
地球歴でみると地球の今の大地を土を作ってきたのは、植物です。
我が社は、種と苗以外持ち込まない自然栽培です。

新しく借りた畑を自然栽培で始めるとしたら、最初にするのは土の観察です。
手にとって、色、温かさ、湿度、団粒化の様子を見ます。麦類の生育具合で土の様子を知ります。麦類はそれまで土に溜まっていた余計な成分を吸い上げ、土をきれいにしてくれます。その麦類を枯れるまでそのまま置き、その枯れたものを土に還元する。
いわゆる「土の汚れ(肥毒)」をとることになります。

それを年に1〜2回行い、その変化も観察して、土の変化の様子をつかみます。そして何年か繰り返していくうちに麦類が均一に育ち、色が自然と調和した色合い(薄い黄緑色)になります。
これが自然の法則を最大限に活かした栽培です。これを5年以上続けるとそうするとおのずと草が生えにくい、野菜が育つ土に変化していきます。ふかふかの土です(団粒化)。



○自然栽培の輪を広める活動

ここでは土づくりの触りのところだけお話ししました。
20年以上経っても、まだまだ自然栽培はわからないことだらけです。
料理人、消費者、自然栽培を志す農家、みんなでつながって、理解を深めて、
自然栽培を通して個々の人の人生や心が豊かなものになりますように。


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